2020.07.29

雨を防いでいるのは瓦ではない?!防水のプロが1次防水・2次防水について解説!【Vol.10】

屋根の構造からわかる瓦の役割

前回、屋根の話をさせてもらいました。今回も引き続き屋根のお話をしていきたいと思うんですが、今日は屋根の構造ですね。

瓦は防水ルーフィングを守るため

これショールームの見本になってます。一部切り取ってます。この下にある垂木っていうものがあってその上に野地板、いわゆる屋根の下地になるものがあります。その上に防水ルーフィングというものが屋根全体にあって、本来これが屋根の防水をしているものになります。このままでしたら確かに雨は防げるんですが、台風が来たら破れてしまったりします。お日様が当たって劣化してもいけない。ということでこのルーフィングを守るために、上に瓦が乗っているというようなイメージしてもらえれば良いかと思います。瓦が雨を防いでるというわけではないんですね。

1次防水・2次防水とは

確かにこれ1次防水と言って表面上雨を防ぐものなんですが、その下にこういった2次防水があるということ知っておいてもらえればと思います。実際にセミナーで使っている構造見本になるんですが、近くで見ていただきたいと思います。この防水ルーフィング、結構しっかりしてます。手ででちぎれないぐらいしっかりしたものになってます。この防水ルーフィングがあってその上に瓦が乗っている。瓦は色んな種類がありますが、これは現物としてはカラーベストと呼ばれるものです。この幅といいますか奥行きが結構あります。半分は上の瓦がかぶっている。見えてるところはもう半分だけというような感じです。

こういう形で瓦の上に瓦をずっと積み重ねていってるというような、これがいわゆる屋根の構造になってくるわけです。ここを知っておくと、塗装のやりかえであったりとか、カバー工法であったりとか、何故そんなことが必要なのかというのが見えてくるわけです。

タスペーサー・縁切りの必要性

前回お話したように、瓦が傷んできたら、その上に塗装していきますよというお話もしました。塗装する際にこうやって1回塗って2回塗って3回塗って、大体3回塗りというのが一般的ですが、そうやってペンキを塗り重ねているうちに、この瓦の隙間ですね、瓦と瓦の重なりのところ、ここにもペンキが詰まってしまったりするわけです。そのまま乾燥して固まってしまうと、いわゆるこの瓦の隙間から入ってきた水が、本来ここから抜けていくべきものが抜けなくなってしまう。抜けなくなってしまうと中に水がたまる。たまった水がどこに行くか。それが先ほど言いました瓦が止まっていますが、瓦は基本釘で止めています。これは見本なのでビスで止めてますが、釘で止まっている=防水シートを突き破っているわけですね。そういったところで、水がすっと流れればいいのですが、ここを止めてしまうことによってたまった水がじわじわ長年かけて防水シートの裏側に回っていきます。ひいては結局この裏側、一番下地になる野地板を腐らせてしまう、ということになってしまったりするわけです。そのためにどうするかというのが、こちら見本でありますがタススペーサーという商品ですね、これを挿入したりとか、こうやって差し込んでここに隙間を作ってあげるというのと、それができない瓦もあるので、そういった場合は、ここに縁切りというのがありますが、皮すきという道具を使って詰まったペンキを切ってやる作業というのが必要になってきます。こういったことをしながら塗装を進めていくわけなんですが、なかなかこれが、みんながみんな実際されてるかというとそうでないケースがあります。

まとめ

こういった構造自体がわかっていなかったり、いわゆる金額的にこういったことをしてなかったり、という業者さんも中にはあります。ですからある程度そういった知識を知って業者さんと見積もりのやり取りする、説明を受けるということが自己防衛になると思いますので、知識の一つとして覚えておいてください。

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