【全工程記載】神戸市垂水区小束山手Y様　モルタルリシン仕上げ外壁塗装・スレート瓦屋根塗装工事

工事内容

外壁材	モルタルリシン仕上げ（一部タイル）
外壁　使用塗料	超低汚染高耐久遮熱フッ素　塗替周期目安21～25年 【下塗り1回】ｱｽﾃｯｸﾍﾟｲﾝﾄ　ﾎﾜｲﾄﾌｨﾗｰAⅡ 【上塗り2回】ｱｽﾃｯｸﾍﾟｲﾝﾄ　ﾌﾟﾗﾁﾅﾘﾌｧｲﾝ2000MF-IR 【色】8095ミッドビスケット　艶有
屋根材	スレート瓦
屋根　使用塗料	超高耐久遮熱塗装仕様 【下塗り1回】ｱｽﾃｯｸﾍﾟｲﾝﾄ　ｻｰﾓﾃｯｸｼｰﾗｰ 【上塗り2回】ｱｽﾃｯｸﾍﾟｲﾝﾄ　ﾘﾌｧｲﾝ500MF-IR 【色】8077ヤララブラウン
その他工事	外塀廻り塗装・防蟻処理・ベランダ床トップコート・タイル浮きコーキング補修
担当	片岡　怜志（外壁劣化診断士）・上田　照実（ドローン検定2級）

工事にあたって～やまおか君より

現地調査

屋根の状態確認

カラーベストとは「平型化粧スレート」のことで、屋根材の一種。セメント、けい砂を原料とし、繊維で補強してできています。構造は高密度で軽量、吸水率・伸縮率・含水率が少ない不燃材料です。塗装の際にはタスペーサー（縁切り）が必要で、この処置がされていないと将来的に塗膜の膨れ、剥がれ、雨漏りにつながるおそれがあります。
配列は良好です。表面は紫外線の影響により塗料に含まれる顔料が劣化し、塗膜が退色しています。また、フラットルーフが経年により汚れが付着しており、保護層を保護するトップコートが紫外線により劣化するため、ひび割れが起きる前に早めの対処をお勧めします。

外壁の状態確認

外壁材のリシン仕上げは、細かく砕いた砂や石を樹脂に混ぜて吹付けています。塗膜は塗料を激しく吸い込み、色ムラや剥がれが起こりやすい特徴があります。吸い込みを抑えるために相性の良い下塗り材を選ぶことが大切です。
外壁材のタイルは表面は石のように硬く、紫外線や風雨で劣化することも少ないので、耐久性が求められる外壁にも適した建材となっています。ただ、隙間を埋めるコーキングは定期的に交換してメンテナンスを行う必要があり、怠れば外壁の内側に雨水が侵入したり、タイルが落下したりする危険性が高まります。
スプレーテストで水の吸い込みが確認できます。塗膜劣化のサインです。またベランダの内壁において、基材が湿気を含み苔とカビが発生している状態です。ベランダの防水層を保護するトップコートにひび割れが見られます。ベランダからの雨漏りは意外に多いので、早めの対処をお勧めします。

工事工程

高圧洗浄

外壁や屋根についたカビ・藻・コケや砂ぼこりや雨筋汚れなどを落とします。旧塗膜がある場合は、剥がれや浮き・チョーキング粉など脆弱な部分も洗い落とします。

屋根塗装

カラーベストの隙間が塗料で埋まらないために、タスペーサー取り付けや縁切り作業を行います。下塗りで屋根材と中塗り塗料との接着力を高めます。その後中塗り・上塗りは、超低汚染機能を持った超耐候性遮熱型フッ素樹脂塗料を使用しました。

外壁塗装

下塗りにはフィラーを使用し、小さなひび割れや荒れた表面を滑らかにしたり、壁材と中塗り塗料との接着力を高めます。その後中塗り・上塗りは、最高レベルの超低汚染、超耐候性遮熱型フッ素樹脂塗料を使用しました。

ベランダ塗装

下塗り材（プライマー）を塗布します。中塗り・上塗りは表面保護と防水機能を併せ持った防水材を使用しました。

工事を終えて～やまおか君より