【全工程記載】加古郡播磨町K様　窯業系サイディング吹付け外壁塗装・ベランダ床トップコート塗替工事

工事内容

外壁材	窯業系サイディング（吹付け）
外壁　使用塗料	超低汚染高耐久遮熱無機　塗替え周期目安25～30年 【下塗り1回】ｱｽﾃｯｸﾍﾟｲﾝﾄ　ﾎﾜｲﾄﾌｨﾗｰAⅡ 【上塗り2回】ｱｽﾃｯｸﾍﾟｲﾝﾄ　ﾌﾟﾗﾁﾅﾘﾌｧｲﾝ2000無機-IR 【色】8095ミッドビスケット　艶消
屋根材	スレート瓦
屋根　使用塗料	－
その他工事	散水テスト・バルコニー床トップコート笠木防水工事含む・軒樋交換・ひび割れ補修
営業担当	片岡　怜志（外壁劣化診断士）

工事にあたって～やまおか君より

現地調査

屋根の状態確認

カラーベストとは「平型化粧スレート」のことで、屋根材の一種。セメント、けい砂を原料とし、繊維で補強してできています。構造は高密度で軽量、吸収率・伸縮率・含水率が少ない不燃材料です。塗装の際にはタスペーサー（縁切り）が必要で、この処置がされていないと塗膜の膨れ、剥がれ、雨漏りにつながる恐れがあります。
屋根材の配列は良好ですが、表面状態は紫外線による退色が見られました。また、苔の発生も見られました。藻や苔の発生が見られるのは防水性が落ちている証拠です。高圧洗浄で表面の汚れを落とし、塗膜で保護することににより瓦の持ちをよくできます。

調査の段階では、塗装する方向で進んでいましたが、その後の散水テストの結果、屋根の雨漏り箇所が判明。前回の塗装の際に縁切り処理をしていなかったことにより、スレート瓦と防水シートの間に水がたまり、その水が野地板にまで及んで腐食していたことが原因。塗替えでは対応不可能になり、カバー工法に変更することになりました。

外壁の状態確認

窯業系サイディングはセメント質原料、繊維質原料及び混和材からなる混合原料を混合し、板状に成形された壁材です。製造工程において窯の中で高熱処理が施されることから「窯業系」と名付けられています。色やデザインのバリエーションが豊富なため、タイル調やレンガ調等様々なデザインに対応が可能で、耐火性・耐震性にも優れています。
スプレーテストで水の吸込みが確認できます。塗膜劣化のサインです。汚染も見られるので、高圧洗浄で汚れをしっかりと落としてから塗装します。
また、ベランダの床に紫外線による退色や苔やカビの繁殖が見られます。特に日当たりが悪く温度が上がる箇所は繁殖が早くなります。

工事工程

高圧洗浄

外壁や屋根についたカビ・藻・コケや砂ぼこりや雨筋汚れなどを落とします。旧塗膜がある場合は、剥がれや浮き・チョーキング粉など脆弱な部分も洗い落とします。

外壁塗装

下塗りにはフィラーを使用し、小さなひび割れや荒れた表面を滑らかにしたり、壁材と中塗り塗料との接着力を高めます。その後中塗り・上塗りは、最高レベルの超低汚染、超耐候性遮熱型無機塗料を使用しました。

付帯塗装

バルコニー床には下塗り材（プライマー）を塗布し、表面保護と防水機能を併せ持った防水材を使用しました。
笠木には下塗り材（プライマー）を塗布し、弱溶剤形シリコン樹脂塗料を使用しました。

工事を終えて～やまおか君より