2020.04.30

【防水のプロが教える!第2弾】貼る防水の種類と選び方 屋上・バルコニーにおすすめの防水方法

はじめに

防水工事の中でも「貼る防水」は、特に屋上やバルコニー、陸屋根など、広い面積や雨風にさらされやすい場所に適した防水方法です。前回の記事では塗膜防水について解説しましたが、今回は「貼る防水」について詳しく解説します。

貼る防水とは?

貼る防水とは、塩ビシートやゴムシート、アスファルトシートといった防水材を下地に貼り付けることで、防水層を作る工法です。シート状の素材を用いるため、均一な厚みを確保しやすく、施工後すぐに雨にさらされても問題が少ないという特徴があります。

貼る防水の主な種類には、「ゴムシート防水」「塩ビシート防水」「アスファルト防水」の3つがあります。それぞれに異なる特性と適用場所があり、下地の状況や建物の構造によって最適なものを選ぶ必要があります。

まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。

ゴムシート防水の特徴と用途

ゴムシート防水は、柔軟性に富んだゴム製のシートを下地に直接貼り付ける密着工法です。ゴムの素材そのものが伸縮性に優れているため、建物の揺れや微細な動きにもある程度追従できます。

比較的軽量で扱いやすく、施工もシンプルなため、小規模な現場や簡易的な補修などに使われることが多い工法です。ただし、耐候性や紫外線への耐性は他の素材に比べてやや劣るため、上から保護塗装を施すケースもあります。

塩ビシート防水の特徴と仕組み

塩ビシート(塩化ビニルシート)防水は、ビニール素材のシートを使って防水層を作る方法です。下地に直接貼り付ける方法もありますが、より高度な方法として「絶縁工法」があります。

絶縁工法とは、下地と防水層の間に「縁を切る」ための部材(円盤ディスクやアングル)を設置し、その上からシートを溶着する方法です。ディスクから熱を加えて塩ビシートの裏面を溶かし、ディスクとだけ接着することで、下地とは接触しない浮いた状態を保つことができます。

この構造によって、下地の湿気や空気が防水層に直接影響するのを防げます。特にバルコニーの下に部屋がある構造など、上下で温度差がある場合には、下からの湿気が防水層を押し上げて膨れの原因となることがありますが、塩ビシート防水ならそれを防ぐことができます。

一方で、ディスクやアングルが取り付けられないような場所では使用できないため、施工前に構造の確認が必要です。

アスファルト防水の特徴と施工方法

アスファルト防水は、シート状のアスファルト材を熱で溶かして下地に貼り付ける防水工法です。冷工法(貼るだけ)と熱工法(バーナーであぶる)がありますが、いずれも強固な防水層を形成でき、耐久性に優れています。

施工には専門的な技術が求められ、大型のバーナーでアスファルトシートの裏面を溶かしながら施工します。そのため、火気厳禁の場所や、熱に弱い下地では採用が難しくなります。冷工法の場合は施工がやや簡易化されますが、材料コストが高くなることがあります。

アスファルト防水は、工場の屋根や倉庫の屋上、大規模施設など、広い面積での使用に適しており、メンテナンス頻度を減らしたい場所には有効な選択肢です。

貼る防水の比較表

種類特徴適した場所耐久性コスト感
ゴムシート防水柔軟で施工しやすいが、紫外線にやや弱い小規模なベランダや補修◎(安価)
塩ビシート防水湿気に強く、絶縁工法が可能バルコニー(部屋の上部)
アスファルト防水熱工法で強固な仕上がり、重厚で長寿命倉庫・屋上・工場△(やや高)

※耐久性・コスト感は一般的な目安であり、建物の条件や施工方法によって異なります。

貼る防水を選ぶポイント

貼る防水は、見た目の違いだけでなく、施工方法や建物の構造との相性が非常に重要です。たとえば、塩ビシートの絶縁工法は、蒸気や湿気が問題となるバルコニーには最適ですが、ディスクの設置ができない構造では施工できません。

ゴムシートは簡易施工に向いていますが、過酷な環境では劣化が早まる可能性があります。アスファルト防水は優れた耐久性を持ちますが、熱を使う施工が必要であり、安全面にも配慮が求められます。

このように、防水工事は「どの材料を使うか」「どの工法が可能か」で耐久性やコスト、メンテナンス性が大きく変わります。そのため、まずは信頼できる専門業者に現場を見てもらい、最適な提案を受けることが大切です。

まとめ

貼る防水は一見するとシンプルに思えますが、実際には多くの選択肢と条件があります。もしご自宅のバルコニーや屋上の防水に不安がある方は、ぜひ一度プロに相談してみてください。

「どれを貼るか」「どんな防水をすべきか」は、建物の寿命を左右する大きな判断ポイントになります。

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▶ 次回予告

今回は「貼る防水」にフォーカスしましたが、防水の種類や材料、耐用年数などについてはさらに奥が深い世界です。次回は「固める防水」について詳しく解説予定です。

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