旧塗膜剥離の現場に密着！何故そんなことに？～神戸市西区井吹台西町の現場より

本日は、神戸市西区井吹台西町の現場にお邪魔させていただき、旧塗膜を剥離するという非常に珍しい作業に密着しました！

まず、こちらの動画を御覧ください。

こちらは屋根塗装の後、外壁塗装をすることになっており、いざ下塗りをしようとした段階で、このような状態であることが発覚しました。
糊の弱い養生テープを貼って剥がしただけで、外壁の塗膜が剥がれてしまうのです。
なぜこんなことが起こっているのか？その原因は、前回塗装工事をした際に、シーラー(下塗り)を塗らずに外壁の上に直接塗料を塗るという、ずさんな工事をしていたからです．．．（前回の塗装業者はやまおか君ではありません）

通常の塗装工程は下塗り(吸込みを止めたり、密着をよくしたりする)を塗ってから上塗り(耐候性の強いもの)を2工程塗るのが常識ですが、そんなことを無視する業者は少なくありません。

下地がついていない塗膜はもろく、このまま上から塗装する訳にはいきません。

作業をストップして、施主様に現在の状況をご説明し、相談した結果、追加工事として旧塗膜の剥離という作業を行ってから、改めて塗装することになりました。

こちらが、旧塗膜を剥がす様子です。

いとも簡単に、養生テープを貼り付けたところが剥がれていきます。自分の家がこのような塗装をされたと思うと悲しくなりますね(;_;)

塗料メーカーのカタログに塗布量(この建物に何缶使用するのか)や塗回数、塗り重ね乾燥時間、希釈率など決められていますが、それを無視する業者が後を経ちません。

でも消費者は手抜きをされている事も分からず、年数が経過してから問題が出てきて、後のまつりとなります。

保証をやたらと長くする業者も多いですが、そんな業者に限ってまともに対応する筈もありません。何かあった時にキチンと対応してもらえるかどうかが最も重要です。

皆さん、本当にに気をつけてください。塗替え工事は安い買い物ではありません。
営業マンの人当たりだけで判断せず、その会社の実績や内容をしっかり見てください。何でもやります！の業者は手配だけして品質管理も何もしないケースがあります。
安くします！の業者はいくら安くしても自分の利益だけ抜いて下請けに丸投げするので損する事はありません。投げられた下請けは値段に合う仕事しかしないのは言うまでもありません。

こうした業界の裏話満載の塗装勉強会「住まいのセミナー」を過去15年間で約600回、約3,500名の方が目からウロコ！と喜びの声をいただいていますので、ぜひ一度セミナーに足をお運び下さい。山岡鉄也が自ら語り、皆様の疑問や質問にもお答えします！