住まいのやまおか君では、現場の職人を最もお客様に近い存在であると考え、職人に対する研修を定期的に行っております。
2014年10月 住まいのやまおか君安全協議会を開催しました。
今回もグループワークを行い、職人やスタッフ全員のスキル向上に取り組みました。
題目は「近隣からのクレームを減らすためには」です。
施主様といくら良好な関係を築いたとしても、ご近所の皆様と何か問題が発生するようでは、良い仕事と言えません。
実際やまおか君でも、ご近所の方々からお申し出頂くことが時々あります。
そういうお声を出来るだけ無くしていこうと、職人スタッフ皆で知恵を出し合い、どうすれば最善なのかを話し合いしました。
10月の職人表彰は、施工管理 野田・塗装職人 本田・石黒、多能工 船田 の4名でした。
より良い仕事を目指して、職人みんな頑張ってくれています。本当に感謝です。
職人やスタッフのスキルアップというのは、一朝一夕で出来るというものではなく、
日々の仕事の鍛錬・研鑽を積み重ねて行くしかありません。
一歩一歩、より良くなるようスタッフ一同、頑張って参りますのでよろしくお願いします。
「家」というものを「屋根」と「外壁」に分けて、構造と劣化について見ていきましょう。
今回は「外壁」について。
外壁は数種類ありますが、木造住宅で一般的なものは以下の2種類です。
1.モルタル壁
2.サイディング壁
モルタル壁とサイディング壁の構造はこんな感じです。
左側が「モルタル壁」、右側が「サイディング壁」です。
●モルタル壁
左官職人が現地でモルタルを塗りつけて作り上げる壁のこと。
写真はモルタル壁を塗りつけているところです。
●サイディング壁
・工場で作られた板(サイディングボード)を張り合わせて作る壁。板と板の間の目地には、コーキング材(またはシーリング)と呼ばれる建築資材を充填し、張り合わせて作る。
写真はサイディングボードの隙間にをコーキング材を充てんしているところです。
<劣化の特徴>
1.モルタル壁
・ひびが出来て劣化する。
⇒形状で劣化具合が異なる
・縦のひび…横幅が短ければ、雨水が入る範囲が狭いので、比較的水の侵入が少ない
・横のひび…横幅が長いので、雨水が入る範囲が大きくなるため、水の侵入が多いと考えられる
⇒ひびの割れ幅で劣化具合が異なる
・ヘアクラック…幅0.5㎜未満のひび。目安はシャーペンの芯が入らないこと。この程度であれば雨水の侵入は比較的少ない。
・クラック…幅0.5㎜以上。目安はシャーペンの芯がすっと入ってしまう。このくらいになると、雨水が確実に侵入している。
2・サイディング壁
・板と板の間のコーキング材の劣化が起こる。
⇒コーキング材には、可塑剤が含まれており、その可塑剤は紫外線に弱い。(イメージは輪ゴムがプツンと切れてしまう感じです)コーキングが劣化すると、そこから雨水などが侵入します。
・チョーキング現象が起こる。
⇒チョーキングとは、壁に触れたときに白い粉状のものが手につく状態のこと。塗装表面が紫外線などにより劣化して、塗料の顔料がチョークのような粉になってあらわれる現象。
チョーキング現象が起きていると壁の塗装の防水性が失われ、壁に雨水などが染み込みやすくなっています。
このような、ひび・コーキング劣化・チョーキング現象などが外壁に見られると、雨水などの水の侵入の可能性が大いに考えられます。
⇒水が侵入すると、家はどうなるのか?
・壁や柱などの木が腐る。
・鉄骨を使っている場合は、金属がさびる。
・カビ・ダニなどのハウスダストが発生する。
といったことが起きてきます。
特に最近の内壁に使われるクロスは、「カビが生えにくい」「抗菌」「防汚」「剥がれにくい」など
機能が向上して、壁の状態が悪化していることに気が付きにくいのです。
「柱が腐る」などの状態にならないために、外壁から水を侵入させないようメンテナンスすることがとても大切なのです。
「家」というものを「屋根」と「外壁」に分けて、構造と劣化について見ていきましょう。
今回は屋根について。屋根の構造はこのようになっています。

屋根は、上から順に
・瓦
・桟木
・防水シート(ルーフィング)
・野地板
という構造になっています。
●瓦には大きく分けて2種類あります。
1.和瓦
2.洋瓦
1.和瓦 ・焼き物(お茶碗と同じイメージのもの)である。
・茶碗のように、釉薬を塗って焼いているので水を吸い込まない
・30~40年経っても劣化しにくい。
という特徴があり、「塗装」という側面から見ると、丈夫で長持ちする素材で定期的な塗装などは必要ありません。(ただし、割れたり欠けたりなどで、瓦の交換や葺き替えは必要になってきます)
2.洋瓦 ・セメントから出来ている。
・セメントは水を吸い込みやすいため、表面に塗装を施してある。
・塗装が傷んでくるので、定期的なメンテナンスが必要である。
もし、洋瓦の塗装を放置すると、どうなるか。表面の塗装が剥げてしまった屋根は、雨が降ると水を吸い込みます。その吸い込んだ水が、冬などは凍ってしまい体積が増えた水は、屋根瓦を破壊してしまうのです。
しかし、例え瓦が割れたりしても、直接雨漏りにつながるかというと、そうではありません。
何故なら、雨水から屋根を守っているのは、瓦ではなく「防水シート(ルーフィング)」だからです。
そうしたら、屋根の塗装をしっかりして、ルーフィングも破れていなければ、風雨を防げるのか、というとそうでもない。
というのも、瓦と瓦の間には、実は隙間があるのですが、この隙間を塗料で埋めてしまうケースというのがよくあって、これがまた屋根を傷ませる要因になってしまうのです。
瓦一枚一枚は、しっかり塗装で保護しないといけませんが、
瓦と瓦の隙間は、水はけが出来るように隙間が空いてないといけません。
そして、怖いことに、瓦と瓦の隙間が空いていないといけないということを、知らない塗装職人も結構います。実際、当社のお客様でも他所で施工した塗装工事で、この失敗事例を経験された方がいらっしゃいます。
あとの用語も簡単に説明します。
● 桟木・・・瓦を留めるために、屋根の上に横に張りわたした角材。瓦桟木。
●ルーフィング・・・板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料。主にビルの屋上や家屋の屋根、壁に敷いて、雨水が屋内に進入するのを防ぐために用いるためのもの。
●野地板・・・屋根を葺(ふ)く下地とするために桟木の上に張る板。
屋根一つとっても、知識がないと、失敗することもあります。
当社のコラムが皆様の外壁塗装の一助になれば幸いです。
日本の平均住宅寿命は、約27年。
この年数について皆様どう感じますか。
私個人としては、大変ショックでした。
先進諸外国は、アメリカ103年・イギリス141年・フランス86年・ドイツ79年。
なんと日本の4~5倍という国まであります。
気候条件の差を考慮に入れても、この差は余りに大きいですよね。
日本の住宅寿命が短命になってしまった背景に、ハウスメーカーによる早い・安い家の量産という要因が挙げられます。先進諸外国と、家に対する考え方がまったく異なるために、こういった要因を加速させ、結果的に日本の住宅寿命が短くなってしまうという状況が生まれてしまいました。
しかしながら、こういった現状を憂慮し、「長期優良住宅」を優遇しましょうという動きが、近年活発になって来ています。長期優良住宅については、こちら。
家を長持ちさせるためには大切なことは、建てる際に長持ちするように設計することが一番望ましいですが、すでに家をお持ちの場合、まず出来ることは定期的な点検・メンテナンスです。
まずは、家がどのような状態かを確認して、それに対して必要なケアをしてあげること。
そのケアの中の一つで建物を守る役割をするのが「外壁塗装」です。
塗装は、建物を劣化させる風雨・紫外線から守るために施す、家の鎧のようなもので、
必要性については、こちらのコラムを読んでみてください。
家の屋根壁の材料となる木や鉄などの物質は、水や日光で「錆びる」「腐る」などして、
放っておくとどんどん腐朽していくので、そうならないようにするのが外壁塗装なのです。
日本の住宅寿命が27年ということは、ローン返済が30年だとすると、
ローンが払い終わったころには、建物としての価値がゼロだと言うこと。
そうならないために、今から定期点検・メンテナンスしてみませんか。
外壁塗装の必要性について、ご存じでしょうか?
家というのは、私達の生活を守ってくれています。
その家を守るのが外壁であり屋根で、外壁材・屋根材を雨や紫外線から守る役割をするのが、1ミリに満たない薄い塗膜なのです。
塗装をする目的には、大きく分けて3つあります。
一つ目は、保護。これが一番大きな役割です。後程詳しく。
二つ目は、美装。美装とは、家の外観を美しくすることです。
三つ目は、機能。機能とは、遮熱や防カビ、防汚、などの機能を持った塗料のことです。
先ほども説明した、薄い塗膜が家を守ってくれているというお話。
これが、保護です。
この「保護」がとても大切な役割をしています。
家というのは、常に風雨・紫外線にさらされ、過酷な状態にいつもあると言えます。
この過酷な状態から守っているのが、塗装による塗膜なのです。
余談になりますが、
今話題の東京スカイツリーの鉄骨も塗装で守られています。
塗装にするか亜鉛メッキにするか、いろいろ試行錯誤したそうですが、スカイツリーの寿命を100年と考えその期間のメンテナンス回数や費用の問題で、結局、厚膜形のフッ素樹脂塗装と言う特殊な塗料で塗装する方法になりました。ちなみに25年周期で3回塗替えする予定だそうです。
そして、その塗膜自体に寿命があり、劣化してしまうと、ひび割れや剥がれなどを起し
住宅を守る役目が出来なくなってしまうということです。
ちなみに、寿命は塗料にも寄るのですが、大体10~15年と言われていますので、
その周期で新たに外壁や屋根を塗装する方が良いとされています。
日本の住宅の平均寿命は約30年ほどなのですが、先進諸外国は100年という国も実際にあります。
住宅事情や気候が違うとはいえ、この差は大変大きいと言えます。
定期的に塗り替えすることによって、住宅の寿命を延ばすことが出来るのです。
建物を保護し、寿命を延ばす。これが、外壁塗装の必要性であり、最も大切な役割というわけです。